小濱先生 特別対談

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2023年6月19日
2023年4月(公社)国民健康保険中央会 ケアプランデータ連携システム稼働開始!

小濱道博氏×NPO法人タダカヨ様 特別対談記事 第二部(全三部)


対談:小濱道博氏×NPO法人タダカヨ(山本英也氏×次田芳尚氏)

【ぶっちゃけ対談』ほんとに使える?ケアプランデータ連携システムの行方

第二部【お金かからないでできるなら様子見しなくてよくない?でもって、介護DXとは?】

1.「ケアぽす」のメリットは「PDF送受信機能」にあり!

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

ではここで「ケアぽす」のメリット…というところに。

全員
全員

フフフ 笑

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

例えば今、ケアプランの【サイン問題】があると、サインがあったものも実は【国保連の方だと送れないデータ】なんですね。で、実は「ケアぽす」の場合はPDF(書類データ)が送れるので、サインしたものをスキャナーとかで撮って送ることも可能。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

そうですね~

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

その辺の【ローカルルールで求められていることも、「ケアぽす」としては一応やりとりができる】、と。

小濱先生
小濱先生

だからまぁ、給付管理のソフトの方で電子データを出せるんだったら、別にスキャンしなくても…

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

あ、そうですね。直接PDFでもできるので。その辺、タダカヨ※1の講座「何でもPDFにしよう会」※2とかでね、説明も出来ますね。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

実際にうちも「ケアぽす」を使っていて、他の事業所さんと「ケアぽす」で繋がっているんですが、向こうの担当者の個別計画書をそのまま送っていただいて、担当者はそのままダウンロードできるし、こちらも署名付きのケアプランを相手に送ることもできるので、担当者間のデータ交換ができるってのはメリットですよね。

これが誰かのパソコンでしかダウンロードできないとか、ダウンロードして渡すとか、そういった手間がなくなるってのが「ケアぽす」のメリットですね。

小濱先生
小濱先生

あの~、「ケアぽす」のデータってあれ、残っているんですか?

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

三ヶ月間、残りますね。

小濱先生
小濱先生

ああ 三月だけね。あと、データ量の上限ってあるんですか?

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

1回で送るデータ量は確か10MBだったような気がしますね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

データだったら十分ですよね。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

はい。10MBまで送信できるはず。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

PDFでは圧縮していないとちょっと厳しいところはあるかもしれないですが

小濱先生
小濱先生

まぁ データ量によってはですね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

さっきも少し話をしてたんですが、まだ包括支援センターの委託から再委託を受けている介護支援事業所が包括に対して毎月報告するというのを郵送してたりとか、結構持って行ってることが多いと思うんですが、最近ぼくらは電子メールでやり取りをしたんですが、暗号化するとか、パスワードどうのこうのが、ちょっとめんどくさいので、「ケアぽす」を使おうと思ったときあるんですよね。

そういった使い方も「ケアぽす」はできるなと。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

そうですね~。包括支援センターが「ケアぽす」を導入してくれると、一気に居宅に広がって行くし、居宅が使うとサービス事業所も使うって言う流れができるんですが…

小濱先生
小濱先生

単にそれは多分、地域包括が「ケアぽす」の存在をまだ知らないっていうのが一番ですね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうですね~

※1 タダカヨ:タダのITツールで介護をよくしよう!NPO法人タダカヨ (HPはこちらから
※2 「何でもPDFにしよう会」/無料オンラインPCスクール「タダスク」で行われた、【「さよなら手書き」でPDFを快適に使おう!】回のこと

2.記録請求ができる介護ソフトとケアプランデータ連携システムの機能はイコールではない。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

ちょっとまた「ケアぽす」から離れちゃうんですけど、島根県では、「まめネット」※3っていう地域でデータ連携する仕組みが既に出来上がっているんですが、まめネットはさらにそこにビデオ会議システムがくっついていて、病院も入っているので、地域の連携とかそのソフトだけで全部できるようなところがあって、実はデータ連携出来上がっちゃっている。

まぁそこは、データ連携と裏でAPIで繋ぐなんてこともあったりして、おそらくケア樹さんもその「ケアぽす」と自動データ連携できていて※4、まぁ使いやすいのかな~とか思ったりもしている。その辺の情報ってありますか?

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

「まめネット」って興味あって、昔調べたことあるけど、同じくらいしか情報無いですね~。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

全国で見るといくつかそういうのあったりしますよね~。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

国保連のシステムも凄く緑で分かりやすかったんですが、「ケアぽす」も簡単で、システム内容が「送信するところ」、「受信BOX」、「送信済み」という3つしか操作するところしかない。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

単純ですよねー。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

単純です。単純で分かりやすいです。なので、リテラシーの低い方でも使える。この3つのボタンを覚えれば送受信できる。それって機能増やすのってどうなんだろうという風に思っている。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

うーん、確かに。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

なんか分かりやすい機能の方が使いやすいと思っている。

小濱先生
小濱先生

シンプルでいいんですよね。ただ、こんなこと言っていいかわからないんですけど、フリー版と有料版を作って、もっと容量増やしたり

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

容量は欲しいかな。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

ええ。

小濱先生
小濱先生

もしくは、チャット機能とかも付け加えたりすると、かなり使い勝手がいいのかなと思いますよね。

山本氏
山本氏、
次田氏
(タダカヨ)

はい。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

ほんとですよ。

PDFが送れるだけでも大分違っていて、有料版とフリー版という意味では、ケアプランデータ連携システムのデータってCSVファイルな訳ですね。

これを例えばそのまま可視化しようとすると、訳の分からないデータのつながりになるんですけども、例えば「ケアぽす」からPDFでダウンロードとそんなことができると、CSVから送られてきたものがPDF化するみたいなのとか、いわゆる提供票をそのまま再現できればいい、そういうビューワーがあってもいいと思うんです。PDFにダウンロードしてもいいかなって。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

「ケアぽす」は居宅からサービス提供事業所に送る時だとビューワーがあるんです。提供票がみえる、だけどサービス事業所から居宅受ける分にはビューワーが無い、でも国保連はお互いどちらもない。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

可視化するというのがこれからUIに大切なのかなっていう気がしますね。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

必ず、CSV送ると、紙も頂戴ってのが絶対に起こるんですよ(笑)。
紙で見ないと信用できないという。

小濱先生
小濱先生

はい。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

なんでPDFかっていうと、ペーパーレスやるときに、まぁ取り込めばいいんですよ。取り込めばいいんですけど、実は介護ソフトベンダーにはいろんな種類があって、さっきから予定と実績という言葉を使ってますけれども、実績の中に上下になってますよね。あれが作られていない介護ソフトが結構あるんです、実は。

【予定作りました→送りました→戻しました→それ上書きして変更します】という作り方になっていると、ケアプランデータ連携システムのデータをそのまま取り込んじゃうと【何が変わったかわかんなくなっちゃう問題】が実は結構あって

小濱先生
小濱先生

はい、ありますね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

結構多くのベンダーさんがそういう作りになってるんですよね。

で、どちらかと言うと、少しお手頃価格のところはそういう作りになっているところが多くて、これまたソフトベンダーは単純に入力できればいいだろうというわけではなくて、ケアマネジャーとして変わったかどうか分かるような作りになってなきゃならない。

これまた作り込みが必要になってくるなと実は思ってるんですよ。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

そうですよね。あれってCSVだけ取り込んで実績だけ変わりますよね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

あー、それはおそらくXXXXXXXXXソフトだからですよ!※5

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

あー、そうなんですか!!!

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

上書されてしまう介護ソフトもあるんです。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

それは困ります!予定が上書きされるとか…

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

一行しかない、予定と実績が一行しかない。予定で送ったものが実績で戻ってきてそれが上書きされる。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

上書きはダメです笑

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

違いがわからない、あのXXXXXXXXカフェじゃないですけど笑

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

違いが分からないとか…

小濱先生
小濱先生

厚労省が標準様式で出したのは数値の配列だけであって取り込んでどうこうっていうのはベンダーさんなんですよね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうなんですよね。まあベンダー側も例えば送る側にいくつかフェーズがあって、データを送る時のもの、取り込む時のもの、また可視化の問題があって、送る時にちょっと課題だなって思うんですけど、黎明期でしょうがないんですけども、CSV全部出すことは多分できる、どのメーカーさんも。

だけど連携システムに連携している所だけ出すって仕組みがまだまだ無かったりすると思うんですよね。で、そうすると、今、提供票の送り方っていうと、FAX、郵送で送る、持ってくる、取ってくる、E-mail、チャットで送る、なんとかなんとかで結構あるんですよね。

これが淘汰されれば一番いいんですけど、まぁどうでしょうね…。

国保連の請求システムだって10年はかかっている訳ですよ。紙からデータになるまで。これまた10年かかるのかなと。この辺の問題を解決するにはまずは出力段階で分けるって大事だと思うんですよね。

データ連携の所はデータ連携、もしかしたら「ケアぽす」の所は「ケアぽす」か。種類別に分けられて出せればいいなと思って。もしかして「ケアぽす」さんにもその辺を吸収してくれるサービスが展開してくると面白いなと思います。

※3 まめネット https://www.shimane-inet.jp/
※4 ご想像通り、ケア樹は介護ソフトから直接ワンストップで「ケアぽす」が利用できます。
※5 山本氏のご利用中の介護ソフトはケア樹ではありませんが、ケア樹も山本氏お使いのソフトと同様に分かる作りになっています。

3.介護DXとは、これ如何に。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

使う側はツールが増えると混乱するんですよね。ほんと、郵便を無くしていくとか、だんだん移行してもらえると、ほんとケアマネも働きやすくはなるんですけど。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

日本郵政問題があって…話がズレますが、日本郵政さんがまぁいいですよ、働き方の改革でいいですよ。土日の配達が無くなっちゃったんですね。

土日祝祭。今度の5月は3日に届くべきデータが8日に届きますからね。
もうやってられない。

小濱先生
小濱先生

まぁ、レターパックは大丈夫ですけどね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

速達扱いのものはいいって言う話ですよね。
なんか、いろんな問題があるんですけども。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

ICTツールもデジタルを入れたらアナログをやめていかないと。
2つの作業そのまま残してたら、もういっぱいいっぱいで続かなくなる。

小濱先生
小濱先生

それ、ほとんどの施設全部そうなっています。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

何かを減らしていかないと…

小濱先生
小濱先生

記録ソフト入れてるのに、記録の手書きが全部残ってるんですよ。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

はい。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうですよね、必ずありがちなのがバイタル表がそのまま残ってて後で入力するパターン。

小濱先生
小濱先生

バイタルだけならまだいいんですけど、今度は提供記録表が全くそのもの。あとでタブレットに入力しているんですよ。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

あ~…なんか、DX※6が程遠いですよね。

小濱先生
小濱先生

だからDX部分が既存の業務に乗っかっちゃってる、減るんじゃなくて増えちゃってるんですよね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

ダメ トランスフォーメ―ション笑

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

「Ⅾ」はダメ笑

小濱先生
小濱先生

現場に聞いたら、私はちょっと年で…タブレットってちょっと分からないんですといいながら、iPhoneを使っている笑

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

フフッ、ありがちですね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

なるほど笑

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

自分の事ならできる笑

小濱先生
小濱先生

iPhone使っているなら、iPad使えるでしょって笑 入力もできるでしょって笑

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

自分の事なら頑張ってできるんですよね。

小濱先生
小濱先生

お子さんとかとチャットツールでやってるのに笑

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

極端に仕事の内容になるとそれはってなっちゃう。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

新しいことが苦痛って言う。

小濱先生
小濱先生

新しくないでしょ、タブレットなんて。もう先入観です。
iPhoneとiPad使ってたら大丈夫。タブレット難しいとか画面おっきくなっただけなんですから笑

※6 ご存知の通り、DXは「デジタルトランスフォーメーション」の省略表記です。
※iPhone、iPadは、Apple Inc.の商標です。

4.「ケアぽす」への今後の要望

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

だいぶ話が反れちゃったけど、でも「ケアぽす」さんのようなサービスは一つのポータルサイトと考えると、1機能から始めてメニューを増やすことでポータルサイトメニューを有料化で増やして、凄いキラーコンテンツになるんじゃないですかね~。

小濱先生
小濱先生

でもやっぱりまだご存知無い方がいらっしゃるし。データ連携システムを国保連の方を使わないといけないという先入観があるんですよ。

だからこれもちゃんと、今日のような対談を多くの方が見ていただいて、周知いただいて【21,000円いらないんだ!】と。【無料で単純に出来てしまうんだ!】と分かると一気に広まると思うんですよ。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

システムって言葉がいけないんじゃないですかね。
ケアプランデータ連携フォーマットが決まりました。その中の一つのシステムが国保連中央会ですと。

小濱先生
小濱先生

うん。データ連携システムは本来、来年スタートだったはずが、岸田総理が急にやるって宣言しちゃって厚労省が1年前倒ししたんですよ。

だからモデルの試験運用は2月と3月しかなかったので、いろんなベンダーさんも不安でしたよね。2月で問題起こったら4月に絶対スタートできない笑。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

LIFEはベンダーのテスト期間があったような気がするんですよね。

小濱先生
小濱先生

ただ、LIFEはその前にVISITとCHASEがあったんですよ、CHASEなんかは前段階で1年あったから慣れた。

でもCHASEで出来たことがLIFEでできなくなったという、おかしな現象が起こったので。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

XXXXXXXXXXという団体が回答できない部分があって、見切り発車的な所がまだあります。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

あのね、国保連のデータ連携システムを様子見するところが多いんですけど、様子見って何年様子見するんだと。
1年2年ないし5年とか様子見すると、普及には5年10年かかるんじゃないかと。

様子見するんだったら「ケアぽす」で、まず無料で試験的にチャレンジして慣れて行こうよと。

もし国保連になったら、そのときに連携システム自体は送受信するだけなんだから、難しいのはパソコンに通常業務のデータを入れる方だから。

送受信するだけなら試しに「ケアぽす」でやって行こうよって風に思っているんですよね。

小濱先生
小濱先生

そうですね。

だから様子見は、もうほとんどシステム上の不安での様子見なんですよ。国保連のシステムが。で、これを「ケアぽす」使うことで、様子見しなくていい。無料だったら様子見する必要がない。

「ケアぽす」で業務が軽減されるんだから軽減されたところを例えば逓減制?1割くらいしかない、9割のところはやってないんですよ。業務が増えるってことで。

でもデータ連携で、例えば今まで3日掛かっていた月の入力作業が1日しかかからないとなると、この2日分浮いた訳だから、5件とまでは言わないですから、1件でも2件でも担当件数増やせたら収入上がるし、ケアマネさんにも手当でフィードバックできるじゃないですか。

Win-Winなんですよね。そこのところをご理解いただければ、もっともっと普及するだろうし。その一助になるのが「ケアぽす」かな、と。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

それはケアマネジャーが不足している問題も解決してくれるかな…

小濱先生
小濱先生

ま、そう。ま、それはね、どうかな?、と。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

はは笑

小濱先生
小濱先生

法廷研修がガラッと変わって縛りが厳しくなって、根拠を求めてきたんですよ、根拠のある支援と組み立てということで。あとLIFEも入ってくるわけで。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

その辺話すと明日の朝まで話せそうですね…。

小濱先生
小濱先生

はい笑。

5.「ケアぽす」で削減できるものとは?再度のおさらい、そして欲しいアプリ版。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

ホント不思議で、ケアマネジャーも作業として未だに郵便とかあるんですよ。

事業所に6人ケアマネジャーいたら【提供票を印刷して折って封筒に入れて】ってやる作業が半日かかる。半日を×6人で3日、事業所として3日間を無駄にしてしまう。その作業で。本当はケアマネジメントにかけるべき時間が。

手作業で3日。だったらホントにデータ出して1個ずつ誰かがやれば、ホント半日で終わる。
なんかすごい時間の無駄なんじゃないかな、お金の無駄もありますし。

小濱先生
小濱先生

フフッ。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

あとはこれからベンダーさんの努力ですが、データを取り込んで、何もデータをいじらなくて良い方はそのまま、いじらないといけない人だけケアマネごとにリコメンドされてやれば、本当に数時間で済む話なんですよね。

手前味噌なんですが、うちのオフィスにある巨大なシュレッダーはですね、あれは全部来た提供票を裁断するシュレッダーなんですね。500枚裁断できるんですよ。

小濱先生
小濱先生

で、お金払ってごみ処理して。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そう。もういいことない。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

まぁね、相当きますよね、実績をね、そうね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

郵送だけでこれくらい来ますから。

小濱先生
小濱先生

でしょうね笑 だってケアマネ1人で100枚位きますからね。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

郵便だって開けて振り分けて…

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

皆さん、これからは「ケアぽす」の時代です。

全員
全員

ハハハ笑

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

本当にデータでやり取りができるというのはPDFでも良かったんですけど、さらにその上を行ってフォーマットで出来る時代となると、利活用だとか期待を込めています。

小濱先生
小濱先生

いや、ほんとに。今でこそグッドツリーさんで、システムとかも教えてもらったんですけど、「ケアぽす」って何?って自分自身もあったので。

周りも皆さん情報が片手間で【こんなんあるらしい】って位は入って来てるんですけど、これって厚労省のデータ連携の代わりになるの?とかね。皆さんクエスチョンなんですよ。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

難しいことが裏にあるのでなかなか1個ずつやらないとなんですが、電子証明書が何故いるんだ?というところが僕は反対な部分があったりしてます。

えと、もう一度。国保連のやっているケアプランデータ連携システムは【パスワードとID、それからWindowsパソコン1台に限りインストールして電子証明書が必要】。

これ、後ろから見ればセキュリティーのためにこうしているっていうのがあるんですよね。

ただ、今、一人1台のパソコンの時代で、「あのパソコンに行ってデータを送信しないといけない。受信しないといけない」だと、さきほどおっしゃっていたように、複数事業所を持つ事業所とか同じ事業所番号の場合は、「このパソコンが3階のフロアにあるから、行ってやらなきゃいけない」とか、「同じ敷地内の別の建屋だから、行ってやらないといけない」とか超ナンセンスなんですよね。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

例えば、事業所でケアマネ4人いたら、管理者がそのシステム使っている。ちょっとこの提供票差し替えなんてあったら、CSV出してね、「すいません、ちょっとパソコンかしてもらえませんか?データ送りたいんですけども。」と笑

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そこなんですよ。(順番で)変わってやらないといけない笑 実は国保連の伝送システムも全く同じ仕組みで、事業所番号違ったら一つのモノから送信ができるんですけども、事業所番号が一緒だったらそのパソコンも持って行かないといけない。そこには電子証明書が必要。

ただ皆さん、考えていただきたいんですが、ほとんどのソフトベンダーは国保連の伝送システムを自社でほとんど持っているんですよね、自社で持っていると何が起きているというと、【電子証明書買ってない】んですよね。実際は21,000円ではないんです。【電子証明書代金が別にかかる】んですよ。また更新しないといけないんですね。それが仕組みを分かりにくくしている。

パスワードとIDは今、世の中普通に使っている。それをアカウントというんですね、「ケアぽす」はそれが作れる。これからの仕組み、「ケアぽす」はそれに対応しているという事で良かったでしょうか。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

そうですね。本当、テレワークでケアマネが自宅でもデータを送受信できる。利用者さんの家に行ってPDF、写真をとって事業所に送れるメリットもあるし。国保連のシステムと2つ使ってもいいのではと思っている位ですから。

国保連は持っていて、そのほかにPDF送受信とか。まず「ケアぽす」様子見を無くして、まずやってみて、今後ね、どうなるかわからないけど、2つ使ってもいい。

その代わり他の手段を減らしてみる、郵便・FAX・メールを減らして、この2つの手段でやり取りをする。ホント、これからそうなってもらいたいなって期待を込めていますよ。

小濱先生
小濱先生

ま、国保連には期待できないんですよ、システム改革の。だってインターネットで伝送できるのはここ10年ですからね。

それまでなんとISDN(回線)という…そのためにだけにISDNを契約している事業所がどんなに多かったことか。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

ナンバーディスプレイを使って送信してたんですよね。

小濱先生
小濱先生

はい。【ISDNが無くなったから、今のになっただけ】であって。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

INS(回線)の廃止と共に失効したんでした。

小濱先生
小濱先生

そう。はい、そこから始まったんですよね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

ちなみにPDF以外も送れる?

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

送れますね。PDF以外もエクセルデータも全部送れる。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうなったら先ほどの話が全部実現しますよね。
訪問時に新しい保険証を貰ったら、写真で撮って事業所に送れますね。

小濱先生
小濱先生

そうそうそう。その場でね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうすると、【ケアぽすアプリ】があると便利ですね。

小濱先生
小濱先生

そうですね。

届いたら通知が来るようなやつね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

アプリから此処と此処と此処の事業所にこれを写真パシャって送るってなると…。一対多の通信。よろしくお願いします、西原さん(運営会社:グッドツリー代表)笑

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

そう。一対多で。一対多で送れる。今は一対一でしかできない。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

是非、ユーザー目線で笑!

小濱先生
小濱先生

年間10,000円くらいで笑!

6.ケアプランデータ連携システム加算はある?

小濱先生
小濱先生

どっちにしても「ケアぽす」という仕組みはシンプルだから、高齢化が進んでいる居宅支援でも結構導入される可能性が高いんですよ。

ただ、国保連のデータ連携システムを契約しちゃったら、なかなかこっちの無料の方に移すというのも難しいだろうし、如何にこれを様子見終わって事業所に国保連のシステム入る前に、やった方いいよと告知できるかかと思いますよね。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうなると4月は13日で締め切ってますよね。

5月にどうなるか。5月10日以降の数字が楽しみですよね。教えてくれないんですかね?

小濱先生
小濱先生

当面出さないと思います。もともと稼働の予定少ないんですよ。

厚労省の。確か0.5%くらいなんですよ、全事業所の。厚労省もあまり期待してないんですよ、実は。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

確かに伝送が始まった時って、10日の午後3時位からめちゃくちゃレスポンス落ちましたよね。24時過ぎてもデータ帰ってこないんだけど…って残業して残っていた思い出がありますね。

死活問題ですからね。サーバーの強化の問題がポコポコ出てきそうだなと。

小濱先生
小濱先生

サーバーの問題は民間のXXXXXXXXの問題でも明確になったのですが、何事もそうですよね。その前のVISIT・CHASEの利用率が5%だったものが一気に6割超えたので、だからパンクしちゃうわけで。



データ連携システムも国としたら一気に入ったらマズいんですよ。
山本氏
山本氏
(タダカヨ)

うーん。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

最初からサーバーの負担というところでですね。

山本氏
山本氏
(タダカヨ)

これは加算は無いんですか?

小濱先生
小濱先生

今のところ、ケアプランデータ連携システム加算は無い。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

加算は無いんですか?

小濱先生
小濱先生

無い。無いんです。なのでICT補助金で出してくれと言っているんですが、仕組みがあるというだけで使えると言えば使えないわけで。

AIを使ったコンピューターのケアプランの作成システム。XXXXXXXXXとかがやってるやつ。加算儲けるという仕組みはあったんですよ。仕組み・システムが上手くできない。

介護ってアウトカムだけ求めているわけではないから、医療ならアウトカムですけど。介護の場合はプラス、利用者の自立とか尊厳だとかその辺はもっと広範囲。そこはAI化はできないんですよね。

そこをアウトカムだけでやろうとするからAIでできない。その辺やっと気付いてきたので。XXXXXXXXXとかも。意見書、保険部会も出ましたけど、AIも推進すると進めるということは書いてあるので、いつの日かAIのシステム使ったら加算はできるのかなと思うんですけど。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

そうなんですよね、確かに。聞いて良かった、そこに気づいたわけだ。

アウトカムの二表だけでシステム化しようというところが多くて、それってどうなんだろうって。実はAI使うのはケアマネジャーがアセスメントする時のレコメンドに使う方が一番いいなと思うんですよね、聞いててそこが知識の差を埋めるというんですね。

こことここ聞いたらここも聞いたらいいとか。全然違う話になっちゃいましたね笑。

小濱先生
小濱先生

ケアプランはアセスメント部分は8割だから、これきっちりできないと計画も全然できないので。

次田氏
次田氏
(タダカヨ)

その人の考えた価値によって全然プランが変わってくるのがケアプランなので、アウトカムだけだとケアプラン一緒になっちゃうわけですね。おっしゃる通りです。

対談参加者プロフィール

小濱 道博 氏

小濱介護経営事務所 代表
C-SR 一般社団法人介護経営研究会 専務理事
C-MAS 介護事業経営研究会 顧問


昭和33年8月 札幌市生まれ。
北海学園大学卒業後、札幌市内の会計事務所に17年勤務。2000年に退職後、介護事業コンサルティングを手がけ、全国での介護事業経営セミナーの開催実績は、北海道から沖縄まで平成29年 は297件。延 30000 人以上の介護業者を動員。
全国各地の自治体の介護保険課、各協会、介護労働安定センター、 社会福祉協議会主催等での講師実績も多数。「日経ヘルスケア」「Vision と戦略」にて好評連載中。「シルバー産業新聞」「介護ビジョン」ほか介護経営専門誌などへの寄稿多数。ソリマチ「会計王・介護事業所スタイル」の監修を担当。

小濱先生の写真

山本 英也 氏

NPO法人タダカヨ 理事
主任介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士


居宅介護支援事業所の管理者。
上の3M(ムリ、ムダ、ムラ)を解消させるために日々無料で使える介護ITツールを活用、研究している。特に介護ICTと科学的介護に興味がありSNSやブログにて情報を発信中。
居宅介護支援事業所で10年以上、特別養護老人ホーム5年勤務。
Twitter https://twitter.com/kaigolct ブログ https://kaigoict.com/

山本さんの写真

次田 芳尚 氏

NPO法人タダカヨ 理事
テレワーク型居宅介護支援事業所 共同経営者


在宅介護支援センター、介護老人保健施設、指定介護老人保健施設、ケアハウス、グループ広報企画室を経て独立、在宅療養支援診療所の立ち上げから運営、多くの小規模多機能居宅介護やサービス付き高齢者住宅等の立ち上げから運営のサポートを生産性向上・職員メンバーの心理的安全性を担保を軸に行ってきた。一方では、介護ベンダーの顧問的立場で、新しいシステムの企画から要件定義、センサーやナースコール、業務支援ツールなどとの連携の企画・アライアンスを行う。
2021年より「ケアマネジャーの働き方改革」「テレマネ」をテーマに、札幌市で居宅介護支援事業所を運営している。任意団体カイゴと働くを考える会に所属して企業向けの介護離職防止活動の支援を行っている。自身の経験からISO9001の組織作りとICT活用の促進した生産性向上サポートが得意。

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